実録!長崎・佐賀旅行から見る旅行者の消費者心理と検索動向2

前回は旅行の計画段階、旅行プランニングをしている風景をお届けしました。
今回は旅行を計画している段階での心理状態や検索する時の状況などを紹介してまいります。
私は妻の検索の仕方に衝撃をうけました。
今回の登場人物は、
30代前半 古川夫(著者である私です)
20代後半 古川妻
1番の思いは失敗したくない!
2人で家族旅行へ出かけることにした夫婦は、行先を探します。
すでに2人で話し決まっていたことは、
- 九州内を車で移動
- 2人
- 車旅
- ホテルで2泊3日
- 何かしらの体を動かす体験や歩いてまわる観光がしたい
2人が楽しければ良いが、失敗したくない!
という思いは、行先を決めるタイミングで、旅行に出かける2人が考えていた事です。
ここでいう失敗とは、
- お金を払って体験したものの疲れただけ
- 体感で、お値段以下のサービス
- 観光客狙いの価格でサービスをうける
- 予定していた時間をずらされた
- 次の予定時間に間に合わない
要するにお金と時間という基準は失敗の判断対象です。
買い物でも失敗したくない!と思う事があります。
主にお金と時間が消費者の判断基準だと思われます。
ということは、消費者としては、前もって事前に調べることによりリスク低減をしたいのです。
下調べをしたうえで当日にトラブル(時間がずれた、お金がなくなったなど)になったとしたら、それすらも楽しめればという感覚で、ひとまず私たちは探しました。
決定打はマップの中の写真!
旅行プランで決まっていった順番は?
実際にまわる観光スポット洗い出し
↓
泊る場所
↓
タイムスケジュール化
このような順番で確定していきました。
私は仕事柄、パソコンもスマホも使ってGoogleで検索することが日常茶飯事です。
妻はスマホのみを検索に利用します。
様子を見ていると、ブラウザアプリをたちあげて、検索窓に文字を入れて…
ん?
妻を見ていると実はそういった流れではないようです。
まず妻はおもむろにGoogleマップのアプリを立ち上げました。
するとマップの中にある検索窓に文字を入力し始めたのです。
のど自慢で鐘が全部なった時くらいの衝撃でした。(出場したことはない)
たしかに飲食店を探す時にGoogleマップ検索を使いますが、旅行の観光スポットを探すのにもGoogleマップを利用するとは…
『有田焼 ろくろ』
ろくろ体験を前からやりたがっていた妻が、探した検索ワードです。
3件ヒットしました。
3件の中から実際に『ろくろ座』さんに行くことになったのですが、なぜそこを選んだのか妻に聞きました。
古川夫「なんでそこにしたん?」
古川妻「写真が一番豊富だった」
妻の選んだ理由には、店舗名や電話番号などの情報以外の文字はありません。
検索順位?SEO?広告?そんなもの妻には関係ありません。
こうやってみると、広告慣れした人達は広告がない検索ツールを潜在的に探し出しているのかもしれません。
広告疲れの影響ですかね。
20代後半の女性、旅行計画者は、マップの中の写真を見て決めるのです。
連鎖するマップ内検索
続けて探したのは、ホテルです。
妻のGoogleマップ内での検索は止まりません。
観光スポットをスマホのGoogleマップアプリで洗い出した、と思いきや宿泊するホテルまで立地などを調べ続けます。
- ろくろ体験ができる場所から近い方がいい
- 多少古くてもただただ安い
- ちょっときれいだと嬉しい
- せっかくの佐賀だから温泉付き
- ここまでの条件ってたぶんラブホテルになるよね
こんなのあるんかいな、と言いながら探していたのですが、実際に、ビジネスホテルで存在しました。
この時、ホテルは武雄に行くことが決まったのです。
武雄についてからの動きはほぼ決めずに旅行へ出発した事が、今回の旅行を大きく動かす事になるとは、この時2人はまだ知らないのでした。
つづく