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ホーム » コラム » 悩めるWeb担当者に知ってほしいアイデアや知識 » ホームページ制作における源泉徴収とは?税率から納税方法まで
目次
フリーランスとして仕事を始めた時に忘れてはいけないことがあります。それが「源泉徴収」です。
「源泉徴収」という言葉を聞いたことがあるものの、実際にどのようなものなのか理解出来ていないという方も多くいるのではないでしょうか。
会社勤めではよく「天引きされて払っている」という事が多いかと思いますが、フリーランスではどのようになるのか気になるかと思います。
源泉徴収の知識があると節税対策ができ、確定申告の時期に慌てることなく対応できるでしょう。
今回は源泉徴収の基礎となる部分を解説していきたいと思います。この記事を読み、源泉徴収の事が少しでもわかるようになれば幸いです。
源泉徴収の対象になる業務とはどのようなものがあるのでしょうか。
具体的には、次の8項目あります。
以上となります。
分からない際は国税庁のサイトや税務署に直接確認確認を取り、対処できるようにするといいでしょう。
そのためホームページ制作においては、デザインを含む場合、その報酬額は源泉徴収の対象となることを覚えておきましょう。
フリーランスに支払う報酬の源泉徴収は所得により計算が変わってきます。
そのため2つに分かれており、下記の通りとなります。
では、実際の計算方法をみていきましょう。
計算式は以下のようになります。
「源泉徴収税額=支払金額×10.21%」
では、例を挙げてみましょう。
支払金額が70万円の場合は次のような計算式となります。
源泉徴収額は、「71,470円」です。
上記の10.21%ですが、10%の所得税と0.21%(東日本大震災復興特別所得税額)になります。この東日本大震災復興特別所得税額は2037年、令和19年12月13日までとなります。
「源泉徴収税額=(支払金額‐100万円)×20.42%+102,100円」
支払金額が300万円の場合は次のような計算式となります。
以上となりますが、確認する必要のあるものがあります。それは、受け取った報酬が「税抜」なのか、「税込」なのかという点です。
もし、受け取った報酬が「業務の報酬」と「所得税」に分かれているのであれば、業務報酬のみが源泉徴収の対象になります。しかし、受け取った報酬が「業務の報酬」+「消費税」の合算だった場合においては合計金額が源泉徴収の対象になります。
少し難しい話ではありますが、必ず知っておく必要があるものなのでしっかり把握し、クライアントと問題が起こらないようにしましょう。
源泉徴収が必要な報酬であるのにも関わらず、もし源泉徴収をし忘れてしまった時、どのような問題が起こるのでしょうか。
報酬を受け取る側なのか、それとも支払う側の問題なのかという点です。
これは「支払う側の問題」となります。
源泉所得税額を税務署に納める義務があるのは「支払った側」と定められているのです。
ここではどのような納付方法があるのか、また納付期限はいつなのかをお伝えしますので、忘れないようにしましょう。
源泉徴収の納付方法は税務署でもらえる用紙に記載をします。
ここでは簡単に記載事項をお伝えします。
この他には、年度や税務署名などを書く箇所があります。もし「延滞税」がなければ、そのまま書いた金額の合計を記載すれば問題ありません。
最後の合計金額には「¥」マークを忘れないようにしましょう。
源泉徴収が必要な場合は、支払があった月の翌月、10日までに税務署へ納付をする必要があります。もし納付期限を過ぎてしまうと期限の日から実際に納付するまでの日数により「遅延税」、また「不納付加算税」などが加算されることを覚えておいた方がいいでしょう。
やはり遅れてしまうとその分余計にお金がかかってしまうため、避けたいところ。
ただ、毎月納付するのが難しいという方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方に関しては年2回にまとめて納付できる特例措置があります。
特例措置の対象となるのは、給与を支払う従業員が10人未満である源泉徴収義務者(依頼主)です。特例措置の対象者は源泉所得税の納期を「特例の承認に関する申請」として税務署に提出することで特例とみなすことができます。
原則としては申請書を提出した月の翌月末日に承認があったものとみなされ、承諾を受けた月の源泉所得税から納付の特例の適用を受けることができるのです。
とはいえ、出来るだけ早くに手続きをすることが大切です。
報酬の源泉徴収をされるクライアントから源泉徴収票が発行されます。
クライアントから発行された書類をまとめて申告しに行きましょう。
手続きをして、もし納める税額を超えていた場合はその分の差額が還付金として戻ってきますので、忘れないようにしたいですね。
確定申告は、毎年2月15日〜3月15日に、前年の1月1日〜12月31日までの所得を申告する必要があります。
その際、用意する必要があるのが下記の内容です。
以上3点を用意し、申告をしましょう。国税庁が提供する「e-Tax」を使用して、電子申請をすることも可能です。
確定申告書を作成すると課税対象額と収める所得税が計算され、既に納税済みの所得税額が収める所得税を上回っていた時に、還付金が指定口座に振り込まれるのです。
申告しておよそ1カ月程度かかることを想定しておくと良いです。
面倒な手続きではありますが、毎年のことですから早めに準備をして簡単に手続きができるようにしておくと良いのではないでしょうか。
ここまで、ホームページ制作における源泉徴収について書いてきました。
フリーランスだからといって手続きを怠ってしまうと、損をすることがあります。
まずは源泉徴収の対象となるのか。対象となるのであれば、どのように申告をするのか。
払いすぎた税金は、きちんと還付されます。
今回は基本的な事だけを書いたためにまだ分からないことも多くあるかと思いますが、これをきっかけに源泉徴収のことについて何か考えるきっかけとなれば幸いです。
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